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平成30年度非核平和推進事業に係る沖縄への中学生派遣事業について

更新日:2018年10月6日

これまで龍ケ崎市では、平成元年の「核兵器廃絶平和都市宣言」や平成21年の「平和市長会議(現:平和首長会議)」加盟の理念に基づき、原爆や戦争被害の状況・悲惨さについて各種写真パネル展などの展示を通じて、恒久平和のメッセージをみなさんに発信してきました。

平成26年度から新たに、次世代を担う中学生に実際の被爆地や戦争遺跡の見学、平和記念式典への参列を通じて、当時の戦争の状況や平和の大切さについて学習してもらい、不戦・平和へのメッセージを語り継いでいってもらうため、この事業を展開しており、今年は5年目になります。

今年度は、応募者51人から市内中学校の男子6人・女子6人を抽選で決定し、12人の中学生が沖縄へ派遣されることとなりました。

ここでは、中学生たちの活動の状況や想いを随時伝えていきたいと思います。

折り鶴

沖縄中学生派遣事業報告会を開催しました

平成30年10月6日(土曜日)

龍ケ崎市文化会館大ホールにおいて、龍ケ崎市戦没者追悼式の終了後の時間を利用して、平成30年度非核平和推進事業に係る沖縄への中学生派遣事業報告会を開催させていただきました。
沖縄への派遣から約2か月が経ち、その間派遣団は、事後学習会において各自で設定した研修課題についての報告書をまとめました。
本日開催されました龍ケ崎市戦没者追悼式は、毎年、先の大戦において尊い犠牲となられた戦没者の方々の追悼と、御遺族の御労苦に対しての敬意を表するとともに、市民をあげての平和を祈念して開催されているものです。
派遣団は、追悼式に参列して献花を行い、その後、スライドを使用しながら派遣団の生徒がそれぞれ交代で事業報告を行いました。

事業報告では、最初に沖縄が数少ない地上戦の場所となった経緯、実際にあった悲惨な出来事の説明や龍ケ崎市がこれまで取り組んできた非核平和推進事業の概要(平和首長会議への加盟、写真展等の開催など)を説明した後、今回の沖縄への中学生派遣事業の概要を説明しました。
その後、派遣団が今まで取り組んできた内容について、3回開催した事前学習会や2日間の派遣日程のうち対馬丸記念館での語り部講和、旧海軍司令部壕やひめゆりの塔などの見学、平和祈念公園での千羽鶴の献納などについて、写真を交えながら、体験したことや感じたことについて発表しました。
最後に、平和の尊さや二度と戦争や原爆投下を引き起こしてはいけないこと、そうさせないために自分たちが行動しなくてはならないことなど、平和に懸ける想いを発表し、報告を終了しました。

沖縄派遣2日目

平成30年8月7日(火曜日)

沖縄中学生派遣2日目です。
午前中は、沖縄戦終焉の地である糸満市(いとまんし)摩文仁(まぶに)にある「平和祈念公園」と、同市伊原(いはら)にある看護要員として戦場に動員され亡くなっていった「ひめゆり学徒隊」の慰霊塔である「ひめゆりの塔」を訪れました。

「平和祈念公園」内には国籍や軍人・民間人の区別なく、沖縄戦などで亡くなられたすべての人々の氏名を刻んだ記念碑「平和の礎(いしじ)」が建てられており、24万人を超える方の刻銘がされていました。
また、慰霊塔や資料館などの見学を通じて、戦争の不条理と残酷さを痛感し、沖縄戦において犠牲となった多くの方への弔いと恒久平和への想いを改めて実感しました。

「ひめゆりの塔」には、慰霊塔や沖縄陸軍病院第三外科壕跡があります。
資料館内には、沖縄戦で亡くなったひめゆり学徒の遺影や遺品、生存者の証言映像や手記が展示されていました。
「ひめゆり」という言葉は、第三外科壕に従軍していた学徒隊の母校である沖縄県立第一高等女学校の校誌名「乙姫」と、沖縄模範学校女子部の校誌名「白百合」を合わせて「姫百合」と名付けられ、ひらがなで「ひめゆり」と使うようになったそうです。

派遣団は、これから戦跡や戦闘の爪跡を目にし、沖縄の文化を感じ、さらに学びを深めていく予定でしたが、関東に接近している台風の影響で、当初予定していた8日(水曜日)の帰りの便に搭乗することが困難なため、急遽日程を変更して龍ケ崎市への帰途に着くこととなりました。
非常に残念ではありますが、派遣団にとって、実際に戦争があった場所を訪れ、学び、感じ取ることができた経験は、貴重なものになったと思います。
派遣団は、羽田空港で中山市長に派遣終了の報告をし、中山市長と別れたのち、無事に龍ケ崎市に到着しました。
派遣日程の短縮をせざるを得ませんでしたが、今後の派遣団の事後学習・報告会に期待したいと思います。
今後の進捗については、随時発信していきます。

沖縄派遣1日目

平成30年8月6日(月曜日)

沖縄中学生派遣の初日、8月6日(月曜日)を迎えました。今日から派遣団は、8日(水曜日)までの3日間の予定で、沖縄を訪れます。生徒たちは朝7時30分に佐貫駅に集合し、平塚教育長をはじめ各中学校の先生や家族の方が見守るなか、出発式を行いました。

団長が「今日を迎えるにあたって支えていただいたみなさまに感謝し、多くのことを学んできます」と派遣への意気込みを語りました。平塚教育長から激励の言葉をいただき、常磐線へ乗車しました。

その後、羽田空港で中山市長と合流して飛行機に乗りこみ、約2時間半かけて那覇空港に無事到着しました。

到着後は、那覇市にある対馬丸記念館と那覇市と豊見城市(とみぐすくし)の境にある旧海軍司令部豪を訪れました。

対馬丸記念館では、沖縄戦の際に、学童疎開中の子どもたちを乗せて那覇から長崎に向けて出航した貨物船「対馬丸」が、アメリカ軍の潜水艦「ボーフィン号」の魚雷攻撃を受けて沈没してしまった事件について、当時の貴重な資料などの見学を通して学びました。
また、同館で対馬丸事件で兄・姉を亡くした遺族の方に、なぜ疎開をする必要があったのか、事件の悲しみ・苦しみ、平和ということについて、といった貴重な体験談を聴かせていただきました。

旧海軍司令部壕は、沖縄における重要な軍事拠点の一つであった小禄(おろく)飛行場(現:那覇空港)を守るため、旧日本海軍によって掘られた壕です。その内部や資料館に展示されている銃器、軍服等の壕から発掘された遺品などの見学を行い、当時の状況を知る貴重な経験ができました。

これで初日の行程は終了となり、那覇市内で夕食をとった後に宿泊先に向かい、明日に備えます。明日は「平和祈念公園」や「ひめゆりの塔」などを訪れ、資料館の見学、龍ケ崎から持ってきた折り鶴の献納などを行う予定です。

第3回目の学習会(結団式)を開催しました

平成30年7月30日(月曜日)龍ケ崎市役所3階庁議室

沖縄派遣への出発1週間前となった本日7月30日(月曜日)、派遣団は、中山市長、川村副市長、平塚教育長出席のもと、結団式を行いました。

まず、副団長2名が、今までの活動内容・経過について報告を行いました。事前学習の活動内容・経過について、各団員がそれぞれ自分自身で設定したテーマに基づき各種文献やインターネットなどにより調査を行い、発表し、団員間で情報の共有を図ったこと、『写真展「対馬丸-沖縄戦学童疎開中に沈められた船-」』の見学や対馬丸事件の生存者の証言が語られたビデオの鑑賞を行ったこと、昨年度の長崎派遣団員との懇談を行ったことなど、これまでの学習の成果などについて報告をしました。

その後、団長の決意表明では、龍ケ崎市の代表としての自覚と責任をもって派遣学習に取り組み、戦争の際、地上戦の場所となり、多大なる被害を受けた沖縄を訪れ、平和祈念公園、対馬丸記念館、ひめゆりの塔などの見学や戦争の悲惨な爪跡を現地で直接目にすることで、戦争の恐ろしさや愚かさを理解し、平和の大切さ、命の尊さについての考えを深め、派遣学習を通して学ぶ多くのことをもとに、家族、学校の仲間や広く市民に平和をよびかけれるように活動していきたい、と意気込みを語りました。

この活動報告・決意表明に対し、中山市長、平塚教育長からは、激励のことばをいただきました。

最後に、出発前の最後の打ち合わせを行い、解散となりました。派遣団は、来週8月6日(月曜日)から沖縄へ向かいます。体調管理をしっかりして、派遣団の役目を果たしていきたいと思います。現地での様子は、市公式フェイスブック、市公式ホームページなどを使って発信していきたいと思いますので、ぜひ御覧ください。

なお、市内各中学校の生徒や『写真展「対馬丸-沖縄戦学童疎開中に沈められた船-」』において来場された方に折っていただいた約2,400羽の折り鶴を沖縄へと持参し、献納してまいります。

第2回目の学習会を開催しました

平成30年7月21日(土曜日)龍ケ崎市歴史民俗資料館

毎日厳しい暑さが続いておりますが、派遣団は、第2回目の学習会を開催しました。今回の学習会は、団員各人がテーマを設定して調べてきた沖縄に関するレポートの発表と、龍ケ崎市歴史民俗資料館で7月22日(日曜日)まで開催されている『写真展「対馬丸-沖縄戦学童疎開中に沈められた船-」』の見学などを行いました。

写真展の見学では、沖縄戦の際、学童疎開中にアメリカ軍の攻撃により沈没してしまった船「対馬丸」に関する事件についての貴重な写真やパネル約20点が展示されており、事件の悲惨さや当時の人々の様子を感じとることができました。

また、写真展と併せて昨年度の長崎への中学生派遣事業の活動報告書なども展示されており、派遣団の先輩の感想や平和への想いも知ることができました。団員各人は、熱心にメモをとったりしながら勉強をしました。

見学の後、対馬丸事件に関するビデオも鑑賞しました。その後、一人ひとりが事前にテーマを設定して調べてきた沖縄に関するレポートの発表を行いました。対馬丸事件について、ひめゆりの塔について、沖縄戦について、なぜアメリカ軍が沖縄に上陸したのかについて、沖縄の人々・文化についてなど、発表内容は多岐にわたりました。また、「戦争の恐ろしさをしっかりと理解し、周りの人に伝えたい」「戦争があった場所でしか分からないことを、派遣を通じて学びたい」「少し調べただけでも、沖縄戦がどのくらい壮絶だったのか想像することができた」などといった意見も発表されました。

さらに、今日の学習会には、昨年度長崎への中学生派遣事業に参加した団員8人が一緒に参加してくれました。派遣団員の先輩たちからは、派遣で感じたことや勉強になったこと、それから、楽しかったことや大変だったこと、注意すべきことなど、いろいろな体験談を聴くことができました。

次回は、出発直前の結団式で市長、副市長、教育長立ち合いの下で、学習会の経過報告や決意表明などを行う予定です。

第1回目の学習会を開催しました

平成30年6月21日(木曜日)龍ケ崎市役所3階庁議室

非核平和推進事業に係る中学生派遣事業は、5年目を迎えました。1年目・2年目は広島、3年目・4年目は長崎へ派遣学習を行い、核の壮絶さを学んできました。

本年度は、悲惨な地上戦の舞台となってしまった沖縄に派遣学習を行います。この日は、派遣団初の顔合わせとなり、中山市長・川村副市長・平塚教育長も出席し、市長からこの事業に対する想いが参加者に語られました。その後、参加中学生から自己紹介とこの事業に対する抱負や決意を発表してもらい、団長・副団長を各学年から1人ずつ選出しました。

次回の学習会では、派遣団員が自らテーマを設けて、この事業で学びたいこと、経験したいことなどを調査・研究し、レポートにまとめてくることになりました。

また、例年と同様に、市内全中学校の生徒が折り鶴を1羽ずつ折って千羽鶴を作成し、その千羽鶴を派遣団が市の代表として沖縄へ持参します。

なお、今年は、学童疎開中に多くの子供たちが犠牲となってしまった対馬丸事件を題材とした写真展「対馬丸-沖縄戦学童疎開中に沈められた船-」(7月7日から22日まで龍ケ崎市歴史民俗資料館で開催)で来場者にも折り鶴を折ってもらい、あわせて沖縄へ持参する予定です。学習会を終え、各中学校へ戻った派遣団員は、折り鶴の取組みや沖縄派遣で学んだことを先生や他の生徒へ報告します。

折り鶴イラスト

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