このページの先頭です


うつ病について

更新日:2018年3月1日

うつ病とは?

うつ病というと、『こころの弱い人がなる病気』・『こころの持ちようだ』と誤解している人もいます。

しかし、うつ病は、れっきとした病気です。うつ病は、こころではなく、脳内の神経伝達物質のはたらきが鈍くなることによって引き起こされると考えられています。
ですから、気持ちの持ちよう、気合いで治るものではありません。
適切な治療を受け、適切な服薬をすれば、良くなる病気です。

うつ病の症状

うつ病の症状は、『精神症状』・『身体症状』の2つに分けられます。

精神症状

1 気分の落ち込み

わけもなく悲しくなったり、何の希望も持てなかったり、落ち込んで思い悩んでいるなど、抑うつ気分になります。
このような気分は、「何ともいえない、重たい気分」として感じられます。

2 興味・関心の低下

何をやっても面白くなく、喜びの感情がなくなります。
以前は楽しんで行っていたことも、興味がなくなり、やらなくなってしまいます。

3 意欲・気力の低下

何をするのもおっくうでつらく感じて、できなくなってしまいます。
軽症の場合は、日常生活は何とかこなせているために、まわりは気づかないことが多いのですが、本人は、以前のようにできなくなったと感じて、つらい思いをしています。
重症になると、口数が減り、体の動きが鈍くなり何もできなくなって、寝たきりになってしまう人もいます。

4 不安・焦燥感

特に理由もないのに、漠然とした不安感に襲われます。
この不安のためにじっとしていられず、焦ったりイライラしたりします。
焦燥感が強くなると落ち着きがなく耐えず動きまわったり、何とかしたいと思って話し続けたりします。
表面的には、動き回ったりしているため、うつ病の症状であると気づかない場合があります。

5 罪悪感・罪責感

根拠もないのに、自分を責めたり、過去の些細なことを思い出し悩むようになります。
また、深く考え込み、何度となく、ほかの人に確認をするようになります。

6 集中力・思考力の低下

注意力が散漫になり、ミスが多くなったり、能率が落ちます。
何も考えられなくなり、物事の判断も難しく、些細なことでも決められなくなってしまいます。
また、本やテレビなど頭になにひとつ入ってこず、理解できなくなってしまいます。

精神症状である、気分の落ち込み、意欲・気力の低下などは特に、一般的に朝に悪化し、午後から夜にかけて徐々に改善するという日内変動が見られることがあります。
1日中落ち込んでいるわけではないからと、うつ病ではなく、ただの気分の問題だと軽視しないように注意が必要です。

身体症状

1 不眠

寝つきが悪い「入睡障害」、睡眠の途中で目が覚める「中途覚醒」、寝た気がしない「熟睡障害」、朝早く目が覚めてそれから眠れなくなる「早朝覚醒」

2 過眠

いくら寝ても寝たりない。常に眠い。

3 食欲の低下・増加

何も食べたくなく、食欲がなくなってしまいます。
何を食べてもおいしくないと感じ、砂をかんでいるような感じといわれています。
また逆に食欲が増加し、過食になる場合もあります。人によっては、甘いものなど特定の食べ物ばかり欲しくなることもあります。
そのために、短期間の間に体重の変動が見られます。

4 自律神経系症状

一般的に多いのが、頭痛・肩こり・慢性的な体のだるさ、疲れやすさの訴え。
頭痛は、重く締め付けられるような感じといわれています。
その他には、体の節々の痛み、動悸、息切れ、発汗、便秘・下痢の胃腸症状、頻尿、目まい、耳鳴り、口の渇き、手足のしびれ・冷え、慢性的な疼風、慢性的な微熱、などが見られます。

5 ホルモン系症状

生理不順、性欲の減退。

人によっては、身体症状が目立ち、体のことを心配するあまりに、気分の落ち込みなどの精神症状に気づかない場合があります。
身体症状があるために、内科などを受診するも原因がわからずに、そのため、病院で様々な検査を受けている内に、うつ病が悪化してしまうという悪循環がうまれてしまいます。
このように身体症状のために、精神症状が目立たなくなってしまう場合、身体症状の仮面に精神症状が隠れているという意味で『仮面うつ病』と言われています。

早めの受診を!

うつ病の発症率は、25人に1人(4%)。過去にうつ病に陥った経緯がある人を含めると5~7人に1人(25%~14%)です。誰もがかかりうる病気です。
精神的に、身体的に何かが違うと感じ、身体的に問題がないのにその状況が続いたら、心療内科、精神科の受診をしてみてください。
早期の治療開始が、予後をよくします。
どんな病気でも、早めに治療したほうが早く治りますよね?それと同じです。
うつ病は、特別な病気では決してありません。ほかの病気と同じようにすぐに病院にかかって、適切な治療、適切な服薬をすれば必ずよくなります。

もし、心療内科、精神科を受診し病気ではなかったら、それはそれで「何もなかったんだ。」と自分自身に安心をもたらしてくれます。
ぜひ、早めの受診をしてください。

うつ病は、特別な病気ではありません。早期発見が予後をよくします。

『おかしいな』『なにかが違う』と感じたら、すぐ受診!!

お問い合わせ

福祉部 障がい福祉課

〒301-8611 茨城県龍ケ崎市3710番地

電話:0297-64-1111

お問い合わせフォームを利用する


本文ここまで