愛宕神社=あたごじんじゃ(根町)
愛宕神社は根町の高台に建っており、龍ケ崎市立龍ケ崎中学校が隣接しています。
寛永18年(1641年)、時の領主・伊達陸奥守忠宗(正宗の子)の創建です。
伊達家は代々、愛宕社を崇拝し、仙台には京都より勧請した愛宕社が祀られています。
幕末に北海道に移住して開墾に従事した仙台領民は数多くいますが、いずれの村にも必ず愛宕社が祀られているということです。
龍ケ崎に愛宕社を祭ったのも同じ意味で、龍ケ崎領民を火災から守り、また、村人の行楽の地としたものでしょう。
宝永5年(1708年)、現在の社殿が再建されました。
社殿は表6尺・奥行き6尺5寸の総檜造りで、龍や鷹の優れた彫刻が施されています。
特に左甚五郎作と伝えられる鷹の彫刻は逸品で、「飛鳥恐れて避ける」と語り伝えられています。
しかし、左甚五郎が活躍する時代はこれより後ですし、左甚五郎という人物が相当に理想化されて伝えられているので、これはあくまでも伝説であると言って良いでしょう。
昭和35年と平成17年に、修築がなされています
愛宕神社は「火伏せの神」とされています。
参詣に来た人は昔から、神前に置いてある笹をもらって屋根にさすという習わしがあり、いまでもお祭りの時は「火伏せの笹」をもらいに参詣する人が大勢います。
春になると、境内の桜が咲き誇り、山全体がピンク色に染まります。