厚生労働省が推進する健康づくり運動「健康日本21(第2次)」では,健康の維持・増進,生活習慣病対策として,成人では1日あたりの平均摂取量350gが目標値となっています。ところが,国民健康・栄養調査(平成23年)によると、1日当たり平均摂取量は277.4gで、目標の79%程度となっています。年代別にみると、全ての年代で野菜の摂取目標量に達していません。特に、20~40代で少なく、目標の67~73%程度となっています。若い世代の野菜摂取不足が目立っています。
夏野菜で換算すると、左の写真のような分量になります。
緑黄色野菜 120g
淡色野菜 230g
(子どもは,成人の3分の2程度)
旬の野菜を食べるとなにがいいの?
旬の野菜は,もっとも適した時期に太陽と大地の恵みを受け育った野菜です。新鮮で栄養価が高く,値段も手頃なのが魅力です。たとえばトマトは,1年中手に入る野菜ですが,リコピン含有量を比べると,旬の8月は2月の約3倍となっています。
資料:女子栄養大 生物有機科学研究室調べ
野菜を食べるとどんな効果があるの?
野菜はビタミン、ミネラル、食物繊維等の重要な供給源で、健康の維持・増進に不可欠な食品です。
最近の研究においては、野菜に含まれる成分の複合的な作用が、動脈硬化やがんの予防に効果的であると考えられており、野菜の摂取量が多い人は少ない人に比べて、がんの発症率が低いなどの研究成果も報告されています。
このようなことから、野菜の摂取が生活習慣病(糖尿病、高血圧、高脂血症など)を予防し、健康を保つために大切だと考えられています。食習慣は,子どもの頃からの積み重ねです。お子さんを含めて家族みんなでモリモリ野菜を食べましょう!
どんな野菜があるのかな?
夏の代表的な野菜は,トマト・きゅうり・ピーマン・なす・とうもろこし・オクラ・枝豆などです。
夏の野菜は、ほてった体を冷やす作用や、夏ばてに負けないよう、スタミナがつくよう調整してくれます。暑さで奪われやすいビタミンCも豊富です。積極的にとりましょう!
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種類 | 選び方のポイント | 保存方法 | 食べ方 |
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トマト |
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| サラダ・トマトソース・スープ・シチュー・パスタ・煮込み料理ジュースなど (加熱すると甘みが増します) |
きゅうり |
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| サラダ・酢の物・炒め物・漬物 |
ピーマン |
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| 炒め物・オーブン料理・煮物・揚げ物 (よく加熱した方が,苦味が抑えられます) |
なす |
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| 焼きなす・炒め物・揚げ物・煮物・パスタ・漬物 |
とうもろこし |
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| ゆでる・蒸し物・焼き物・スープ (皮をむいて,水洗いし,ラップを巻いて,レンジ(500w)で3分裏返して3分程度。加熱時間は調節してください。冷めてもおいしく食べられます) |
オクラ |
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| 和え物・炒め物・揚げ物・サラダ・酢の物・スープ・煮物 (ゆでる場合は,少し塩をふってこすり合わせると,うぶ毛が取れて食べやすくなります) |
枝豆 |
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| 塩茹で・かきあげ・炒め物 (ゆでる場合は,少し塩をふってこすると,うぶ毛が取れて食べやすくなります) |
夏野菜を使ったお手軽メニューの紹介
◎夏野菜を使用したメニューは,こちらのページにも掲載していますので,ご覧ください。
- きゅうりとトマトのサラダ
(1)きゅうり1~2本を薄い輪切りにし,かるく塩でもみ水分を切り,サラダボールに入れます。
(2)トマト中1個をざく切りにしてきゅうりの上にのせます。
(3)中華ドレッシックを多めにかけて,混ぜ合わせます。お好みでツナ缶をのせてもおいしいです。
*冷やして食べると,きゅうりはパリパリ,トマトも冷えひえでおいしいです。いろんなドレッシングで試してみてください。
- 冷凍ミニトマトのめんつゆづけ
(1)ミニトマトのへたを採り洗い,水気をふいて冷凍させます。
(2)冷凍したミニトマトに水をかけて,皮をむき,水で薄めためんつゆに漬け込みます。
*冷凍ミニトマトをおやつ代わりに食べても冷たくておいしいです。
- なすのレンジ蒸し(なす1本)
(1)なすのへたを切り,皮をピーラーでむき,ラップで包み,レンジに500wで2分程度(加熱時間は調節してください)かけます。
(2)中まで火が通ったら,少し冷まして,手で1cmくらいの巾に裂いてお皿に盛ります。
(3)かつお節をふり,ポン酢や薄めためんつゆなどをかけます。
- 納豆オクラ
(1)オクラに少し塩をふり,こすり合わせてうぶげをとります。
(2)オクラを星型に薄切りにし,納豆と混ぜて食べます。
*めかぶを入れたり,小女子を入れてもおいしいです。