コーヒーカップが飛び出す! キリンやイルカも飛び出して見える! 写真を撮ってすぐに作れる立体写真の魅力
<龍ケ崎市生涯学習人材バンク>は、ご自分の知識や技術を「誰かに教えてあげたい!」という方に講師としてご登録いただき、その情報を「教わりたい。習ってみたい!」という方にご紹介する制度です。
このたび、新たに講師登録がありました。教えていただける分野は「立体写真」。どんなものか教えてもらうため、講師の須藤益司(すとう・ますじ)さんのご自宅を訪ねました。
取材にうかがうと、「まずは見てみて下さい」と言われ、A4サイズの赤と青がずれた写真と、レンズ部分の左側が赤・右側が青になっているシート状のメガネを受け取りました。
子供向け雑誌の付録などについていた、赤と青のセロハンが貼られたメガネで見る「あれ」。このメガネをかけて見ると被写体が飛び出して(浮き出て)見えるように加工された写真が立体写真(ステレオ写真ともいう)です。
ものが立体的に見えるのは、人間が左右それぞれの目で捕らえた映像を頭の中で合成しているから。これと同じように2枚の写真を組み合わせて、対象物が浮き上がって見えるようにしたのが立体写真です(理解できたのはここまで。詳しく知りたい方は人材バンクを活用して直接教わって下さいね)。体験してきた立体写真を作る手順は、次のとおり。
- 写真を2枚撮る(近くの静止物を1枚撮り、少し右にずらしてもう1枚撮る)
- ソフトやアプリを使って2枚の写真を自動調整して同期させる
- 写真を加工し出力して鑑賞する(赤青メガネで見る、偏光メガネで見る、3D対応モニターで見る、など)
実際にこの流れの通り、私が取材用デジカメで撮った2枚の写真が、須藤さんの手によってあっという間に立体写真になりました(驚いていたら、出来上がった立体写真の画面を撮影し忘れました…)。
撮った写真をすぐに立体写真にすることができるのは、立体写真が手軽に作れる制作ソフトがあるからこそなのですが、なんとこのソフト、須藤さんが作ったものだと聞いて更にビックリ!
パソコン用のソフトだけでなく、スマートフォン用のアプリもあります(取材時に須藤さんのスマホで実演。撮影から2分もかからずにできちゃいました)。更にすごいのは、世界中の立体写真愛好家が須藤さんのソフトやアプリを使っているのだということ。その功績は国内外で認められています(詳しくは下記関連記事中にある登録情報の資格・経歴の欄をご参照下さい)。
そんな須藤さんが立体写真と出会ったきっかけは、今から約20年前、「ランダムドットステレオグラム」(普通に見ると無機質な絵だけど、寄り目で見ると字や絵が浮き出て見える)が流行ったとき。「苦労してようやく絵が浮き上がって見えた瞬間、物凄く感動しました。ステレオグラムに関する専門書を読んでいたら、本の中にソフトを作るためのソースコードが書かれていたことから、自分でもプログラムを作るようになりました。」その後、パソコン雑誌に載っていた立体写真を作るソフトを見て自作できることを知った須藤さん。ステレオグラムでの経験を生かして、自分で楽しむために立体写真のプログラムを作りはじめ、インターネット上に公開するに至ります。ユーザからの反響もよく、要望を聞きながら改良を重ねた結果、ユーザが世界中に広がったそうです。須藤さんのステレオグラムやプログラムへの興味がつながったからこそ、世界中の人たちが手軽に立体写真を楽しめるようになったのですね。
立体写真に興味を持たれた方、自分でも立体写真を作ってみたい方、ぜひ、人材バンクを活用してみて下さい。
<おまけ>
取材中、2つのレンズがついていて3D撮影に対応しているデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、スマートフォンを見せていただきました。こんな製品がある(あった)なんて驚きです。
1回の講習時間・講習回数 | 1回2~3時間程度 |
---|---|
講習場所 | 受講希望者でご用意ください。そちらに出張して実施します。 |
講習曜日・時間帯 | 日曜日・土曜日 実施日時は相談の上決定 |
用意するもの | デジタルカメラ、スマートフォン、(ノートパソコン) |
受講人数 | グループ単位が望ましいですが、1人からでも受講可能です。ご相談下さい。 |
諸経費 | 赤青メガネ代(1人につき100円) |
この講師の登録情報についてはこちら(PDF:49KB)をご参照ください。
人材バンクの概要や登録講師一覧はこちらからご確認ください。
PDF形式のファイルを開くには、Adobe Acrobat Readerが必要です。
お持ちでない方は、Adobe社から無償でダウンロードできます。
Adobe Acrobat Reader のダウンロードへ