水稲における斑点米カメムシ類の発生状況
水稲の品質低下や減収を招くカメムシ類の発生が増加しています。
茨城県病害虫防除所は7月10日、県全域において斑点米カメムシ類(イネカメムシ、クモヘリカメムシ、アカスジカスミカメ)の発生量が平年よりも多く観察されたとして、「病害虫発生予察注意報」を発表しました。
イネカメムシを含む斑点米カメムシ類は基部斑点米を発生させるほか、出穂期の籾を加害して不稔を発生させるなど、水稲の品質低下や減収を引き起こします。
水稲における斑点米カメムシ類の防除対策
斑点米カメムシ類の被害を軽減するには、乳熟期の防除だけではなく、出穂期と乳熟期における2回の防除が有効です。
特にイネカメムシは、周辺雑草の除草だけでは防除効果が期待できないことから、薬剤散布による防除を行いましょう。
本年は、稲の出穂期が平年より早いと予想されているため、防除適期を過ぎないようご注意ください。
イネカメムシに対する薬剤散布のポイント(稲敷地域農業改良普及センター)(PDF:429KB)
飼料用米を生産されている農業者のみなさまへ
飼料用米の生産するほ場においても、出穂期に適切に防除を行うことで、減収被害の低減を図れます。
経営所得安定対策等交付金を申請されている方で、カメムシ類の被害を受け、収量が相当程度低くなってしまった場合は、速やかに地域農業再生協議会(市農業政策課)連絡してください。
また、被害を受けたほ場の状況は必ず写真に記録するようお願いします。
写真は日付、ほ場が分かるように撮影してください。
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