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龍ケ崎市を襲った2009年台風17号による竜巻

更新日:2018年3月1日

2009年10月8日午前4時55分ごろ、龍ケ崎市大徳町を中心に局地的突風による大きな被害が発生しました。
建物の損壊が生じたのは、北河原から上佐沼、大徳町戸張を経て野原町に至る延長4.5km、最大幅250mのほぼ南北に真っ直ぐ伸びる帯状域でした(図39)。
この被害の分布や屋根瓦の飛散方向などから、南から北へ進行した竜巻が生じたことが分かります。


竜巻は発達した積乱雲の底からロート状に下がってくる非常に細長い大気の渦巻きで、その下端が地面に接したごく狭い範囲内だけに猛烈な風による破壊を加えます。
建物が密集する大徳町戸張の延長500mの区間において、被災域の幅は最大250m、最小50mと大きく変化しており、ロート下端が小刻みに上がり下がりしながら進行したことがうかがわれます。
竜巻進行帯に位置し建物があっても被害が生じていないところは各所にみられます。
強い風のときにグランドで砂煙を巻き上げ走るつむじ風のように、竜巻はどこで起こりどのように運動しどこで消えるかは全くの偶然としか見えないような現象なのです。


被害は、負傷者4名、住家124棟、非住家48棟、車両被害23台などでした。
全体の被害の4分の3は龍ケ崎中心市街の東端にあたる大徳町戸張において、建物全半壊のほぼ全てはこの地区の北半部にて発生しました。
老朽化した木造家屋や屋根・壁の弱い倉庫・作業場に全半壊が多くみられました。
渦内の低い気圧は吸い上げの力を加えるので、屋根・板壁が引き剥がされているのが目立ちました。
住家の一部破損被害の大部分は屋根瓦のずり落ちでした。
竜巻被害の特徴は屋根の飛散や2階部分の破損で、この状況は上空から撮影した写真でよく示されます(図39の写真)。

図39.jpgのコピー.jpg

竜巻発生時に台風18号の中心は、西南西に300km離れた愛知県の知多半島付近にあって、茨城県はまだ暴風圏に入っていませんでした。
しかし、台風進行前面にあった秋雨前線の活動が非常に活発になり、ちょうど茨城南部を南北に伸びる発達した積乱雲群が通過中で、1時間に20mmほどの強さの雨が断続的に降り、瞬間風速20m/秒の強い東寄りの風が吹いていました。
ここへ南からの風が吹き込んできて竜巻の発生しやすい大気の状態がつくられました。
アメダスによる午前5時時点の風向・風速分布では龍ケ崎付近において、台風の中心方向に向かう北東からの風に、南からの風がぶつかっていることが示されています(図40)。
被災帯から東に1km離れたアメダス観測点では、竜巻発生前後に風向が東から南へと急速に変化していました(図41)。
竜巻通過の後、風速は半分ほどに低下し雨は小降りになりました。


竜巻の発生は一般に、台風進行の前面右側の、中心から150~200kmほど離れたところで多くみられますが、今回は300kmとかなり遠いところで生じました。
台風は反時計回りのらせん状渦巻きで、進行前面の右側には南方からの暖かく湿った気流が入ってくるので、竜巻が発生しやすい不安定な大気状態が出現します。
日本における竜巻の20%ほどは台風時に起こっています。最も多いのは前線付近で起こるもので約半分を占めます。
気象原因が何であれ、強い竜巻の大部分は非常に発達した積乱雲の下で発生します。


図40 8日午前5時のレーダー映像(左)及び風向・風速分布(右)(気象庁)


図41.jpg

気象庁の竜巻注意情報は、強い前線や台風が接近し発達した積乱雲が移動してきたときなどに、県全域を単位としてほぼ1時間前に出されます。
今回は3時から6時までの間に5回の竜巻注意情報が水戸気象台から出されました。
実際に発生したのは5時ごろに龍ケ崎と土浦の2地点においてでした。
大気の不安定状態をつくる寒気・暖気の流入や発達した積乱雲の発生とその移動方向などは気象観測やレーダーで分かるのですが、竜巻がいつどこで起こるのかを予測することはできないので、県全域という大きな網をかけて注意情報は何度も出されます。


アメリカの中央大平原で生ずる大規模トルネードとは異なり、日本における竜巻は全く突発的に襲ってきます。
竜巻に遭った人々の話では、ゴーッという地鳴りがした、白い煙が見えあたりが真っ白になったなど、竜巻に襲われる直前の状況が語られています。
激しく回転する竜巻の内部は気圧が低くなるので、水蒸気が霧粒に変わって白くなるのです。
発達した真っ黒な背の高い雷雲がやってきたら屋外や高所での作業などはもちろん中止し、風の強さや方向の急変などの異常に注意を払い、万一を考えて2階を避け1階に移り、壊されやすい窓からは離れるようにする、といったような心がけが望まれます。

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