6月15日、風雨の中、小貝川市民運動公園にて龍ケ崎市消防団による水防訓練を実施しました。
稲敷広域消防本部の水防指導員のもと、消防団員150名が出動しました。
本訓練は、2023年6月に発生した牛久沼の越水被害など過去の水害の教訓を踏まえ、台風や集中豪雨による水害を想定した実践的な内容で行いました。
土のう積み、止水板工、水のう工など、現場に即した水防工法を消防団員自らが実施し、団員の知識と技術の向上を図るとともに、稲敷広域消防本部龍ケ崎消防署との連携体制を確認・強化しました。
土のうを作成・運搬する消防団員
指示を受ける消防団員
訓練には女性消防団も参加しています!
水防工法の一部を紹介します!
積み土のう工
降水によって堤防が沈下したり、増水が激しく、流水が堤防を越える危険がある場合に、堤防の上段に、土のうを積み重ねて崩れないように、白杭を打ち込み越水を防ぐ工法です。
改良積み土のう工
降水によって堤防が沈下した場合や増水する速さが著しく、河川水が堤防を越えるおそれがあるときに用います。
鋼杭と防水シートを使って、積み土のう工を改良・強化したものです。
水のあふれ防止対策として重視されています。
止水板工
土のうの代わりに簡単・迅速に設置できる工法です。近年増加している局地的な集中豪雨、台風等に対し、軽量かつシンプルな作りになっているため、設置する際に多くの人員や特別なスキルを必要とせず、高い防護効果と機動性を誇りながら、繰り返し使用でき、堤防などに越水の可能性が生じた際、止水板を横に並べ、水流出による越水を防止する工法です。
水のう工
従来の土のうや砂袋に代わる、水のう型浸水防止システムと呼ばれています。このシステムは、水害時の浸水対策に要する時間を大幅に短縮し、人々の危険を回避して生命と財産を守ります。チューブに水を注入するだけで強靭なダムを形成します。長さは15メートルから数キロメートルまで、また高さは50cmから1mまで設置場所に応じて、多様な形やサイズが設定できます。土のうの代わりに簡単かつ迅速に設置できる工法です。