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阿弥陀如来三尊像

更新日:2018年3月1日

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種別:彫刻
指定年月日:昭和57年3月25日
所在地:龍ケ崎市長沖町1067-1
管理者:阿弥陀寺
法量:阿弥陀如来像 90cm、観音菩薩像 80cm、勢至菩薩像高 90cm
品質・構造:ヒノキ材、寄木造、サビ下地、漆箔
本尊阿弥陀如来は、ほぼ等身の座像で、頭部は少な目の螺髪を整然と刻み、肉髻部の形も円く整い、髪隣も横一線ひいており、おだやかな肉取りの躰貌にまとう衣文の彫り口も浅く、すべてに平安末期の造像の趣を示している。しかし、やや長目の強い張が目立つ面相や、左肩から腹・さらに両膝部にかかる衲衣の衣文にかなりの動きがあらわれ、両膝部の張りも大きく安定感を示す造形など制作年代は鎌倉時代前期に下るものと思われる。
両脇侍像の観音・勢至菩薩及び台座・光背は近世の補作と思われる。
阿弥陀寺は、慶長2年(1597年)広蓮社浄誉の開創と伝えられる浄土宗鎮西義の寺であり、当初は豊田村にあり、後に長沖村に移された。観音・勢至菩薩は阿弥陀寺の勢力が安定した江戸時代中期以降に本尊の脇侍として造立されたのであろう。本尊阿弥陀如来は、現在のところ、龍ケ崎市所在の仏像彫刻の中では最も古い像と思われ、茨城県内の鎌倉前期の遺例のなかでも、決して遜色のないすぐれた作品である。

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