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後藤新平筆「自治三訣」

更新日:2018年3月1日

後藤新平筆「自治三訣」写真

種別:歴史資料
指定年月日:平成26年12月24日
所在地:龍ケ崎市3316番地
管理者:龍ケ崎市立龍ケ崎小学校
 後藤新平は,水沢藩(岩手県)藩士の後藤実崇の長男で,福島県須賀川医学校に学び,外科医となったのを皮切りに,愛知医学校長兼愛知病院長,内務省衛生局長,台湾総督府民生局長,南満州鉄道株式会社総裁,逓信大臣,鉄道院総裁,内務大臣,外務大臣,東京市長等を歴任した人物である。
 大正12年(1923年)9月に発生した関東大震災直後に,再び内務大臣と帝都復興院総裁を兼任,東京復興計画を立案して復興事業に力を尽くし,現在の東京を形づくった。
 前年の大正11年には,少年団日本連盟(ボーイスカウト)の初代総裁となり,各地で講演や視察を行って,地方における少年団の結成や育成に力を尽くす取り組みを始めており,晩年はライフワークの一つとなった。
 「自治三訣」の書は,後藤新平が「自治の精神こそは,国家の土臺石,社會の柱であり,その土臺石と柱とがしっかりして初めて健全なる文明が建立される」との考えから,日本の子どもたちに自分の力で生きるための方法として,各地の講演で唱えたものである。
 昭和2年(1927年)5月8日,龍ケ崎町青年会が主催した講演会のため,当時の龍ケ崎町を訪問しており,当時の集合写真が残されている。町内の大正座を会場に講演したのち,龍ケ崎尋常高等小学校(現龍ケ崎小学校)へも立ち寄り講演を行ったとされ,その際,「自治三訣」の書を同小学校に寄贈している。
 この書の特筆すべき点としては,「自治三訣」の題名の下に花押が記されているところである。後藤新平が遺した「自治三訣」の書は数が少なく,その中でも花押が記されたものは珍しい。

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