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内行花文鏡

更新日:2018年3月1日

長峰・鏡03-1.jpg

種別:歴史資料
指定年月日:平成19年2月28日
所在地:龍ケ崎市馴馬町2488番地
管理者:龍ケ崎市
形状:直径115ミリ、重さ174.7グラム
茨城県教育財団が調査した長峰古墳群第39号墳は、後世の改変を受け墳形や規模は不明で埋蔵施設の大半が破壊されていたが、発掘調査の結果、古墳時代前期と考えられる鏡が出土した。
この鏡の図文は幾何学的な文様構成となっていて、内区は半円弧文(こもん)を花弁(扇状の花びら)に見立て、内側に連環状に貼りめぐらしたように見えることから「内行花文」と呼ばれる鏡である。この鏡の連弧文(れんこもん)は八花弁に復元され、材質は精良な青銅が使われており、県内では同型の類例がないことから、舶載鏡(はくさいきょう・大陸から運ばれた鏡)の可能性が指摘されている。
県内で出土した内行花文鏡では、八郷町丸山1号墳、大洗町鏡塚古墳に次いで3例目で、舶載鏡の場合は、県内では水戸市天神山古墳に続いて2例目となる。長峰古墳群第39号墳は隣接する桜山古墳と同じく、古墳時代前期に古鬼怒・小貝川流域を勢力下においた豪族の墳墓で、東方進出した大和朝廷が被葬者に与えた舶載鏡と推測されている。茨城県では鏡の出土数が少なく、南部の古墳時代を知る上で貴重な資料である。

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