茨城県内の市町村が発行する広報紙や広報企画などのコンクール「令和6年茨城県広報コンクール」で受賞しました!
今年は『広報紙部門』が平成9年の県広報コンクール以来、27年ぶりとなる特選、『広報写真部門(組み)』は3年連続入選。
特選となった『広報紙部門』は、多くの皆さまに好評をいただいた「10月前半号」で、『広報龍ケ崎』から市制施行70周年の歴史を振り返った記念号になります。
『りゅうほー10月前半号』は自治体広報の甲子園ともいわれる「全国広報コンクール」に推薦されます。
広報紙部門 特選
令和6年10月前半号「特集『広報龍ケ崎』がこの街にあり続ける理由」
今や、月に2回当たり前のように発行され、配布されている広報龍ケ崎『りゅうほー』。
「私たちが作っている広報紙の歴史、制作過程をどれくらいの人が知っているのだろう」という疑問がきっかけでした。
本市は令和6年3月20日に市制施行70年を迎えました。
記念イヤーのテーマは「つないだ時を未来へ」。
まさに広報紙は街の“いま”を紙面で、未来に繋ぐ役割があり、その役割を果たすべく歴代広報担当者がバトンを繋ぎ、発行してきました。
市制施行翌年の昭和30年から発行していることから、記念イヤーに広報紙でまちの歴史を振り返るべく、特集を企画しました。
詳しい審査結果は をご覧ください。
講評
茨城新聞社編集局長 斎藤敦氏
特選、準特選、入選4作品は、企画や文章表現、編集デザインなど総合的に優れ、特に巻頭の企画特集は担当者の熱量の高さを感じるものばかりでした。
特選の「広報龍ケ崎りゅうほー(10月前半号)」は市制施行70年特集号でした。広報紙が常に市の歴史を見詰め、市と市民の橋渡し役を果たしてきたことが良く分かりました。
短文で構成し、読みやすいレイアウトが印象的でした。愛称「竜報(りゅうほー)」の採用、全国自治体に先駆けたパソコンによるデジタル編集システムの導入が、ともに1991(平成3)年で、この年が現在につながる大きな転換点だったことはニュースでした。また、紙面で掲載したイベントや行政施策が、SDGs(持続的な開発目標)の17目標のどれに当たるかを紙面の隅に表示する工夫も、きめ細かな紙面づくりを印象付けています。
読売新聞東京本社水戸支社支局長 大田健吾氏
特選となった広報龍ケ崎「りゅうほー」は、市制施行70年を記念し、表紙には創刊号以降の表紙をあしらいました。
中面は、年表や過去の記事を並べて、市の歴史、広報紙の歴史をたどれるようにしました。テレビの情報番組のような話し言葉で表現しているのが出色の出来で、内容の濃さの割にスッと読めました。制作過程が詳述されているのも、親近感がわいてきました。
広報写真部門(組み) 入選
令和6年4月前半号「表紙・たつのこワクワクワーク」
令和6年2月から3月にかけて開催された職業体験イベント「たつのこワクワクワーク」に参加した子どもたちの表情です。今年も2月23日から3月3日にかけて、市内各地で消防士や鉄道の車掌など、全14種類のお仕事を体験できる機会が提供され、約6,000枚の写真から厳選。
子どもの表情では、笑顔はもちろんのこと、仕事に向き合う真剣な眼差しを見てもらえるような写真を採用しました。
子どもたちが大人になったときに、もし、今回体験した職業についていたら・・・その時は「夢を叶えた市民の紹介」として、また広報紙に掲載できればと、今回掲載された子どもたちの将来像を描きながら、制作・発行しました。
詳しい審査結果は をご覧ください。
講評
フォトグラファー 新垣宏久氏
小学生の職業体験イベント。何をしている場面なのかが分かるという説明的な要素も押さえながら、真剣な表情や楽しそうな表情をしっかりとらえています。
株式会社信亥來 代表フォトグラファー大崎聡氏
広報龍ケ崎「りゅうほー」4月前半号職業体験イベントに参加する子供たちの真剣な表情が見どころ。多彩な体験風景を捉えるカメラマンの意気込みが伝わり、読者も思わず見入ってしまう構成となっている。
受賞にあたって市民の皆さまへ
今回の受賞は、市民をはじめとした読者の皆さま、印刷、配送、点訳や朗読、広報ボランティア、そして、歴代広報担当職員といった、これまで広報龍ケ崎に携わってきた方々が、それぞれの想いが詰まったバトンをつないできたからこそだと感じています。
皆さまにお祝いと感謝をこの場をお借りして伝えさせていただきます。
受賞した紙面は「つないだ時を未来へ」をテーマとした市制施行70周年の記念イヤーに、広報ができることを考える中で「私たちが作っている広報紙の歴史、制作過程をどれくらいの人が知っているのだろう」という疑問がきっかけで生まれた企画です。
そこで、「『広報龍ケ崎』がこの街にあり続ける理由」と題し、本市の広報紙の歴史や広報紙への想い、そして、広報紙が配布されるまでの過程を特集しました。特に意識したのは、読者が「初めて知った」「そうだったんだ」と感じ、龍ケ崎を誇りに思ってもらえるような仕掛けを複数作ることでした。
制作の中で、編集側の視点でも発見がありました。歴代広報紙を読み込むと、時代とともに、広報紙の役割やニーズが変わり、紙面構成の変化もみられ、変わることの大切さを感じました。
一方、「市民目線を常に」ということや、紙面を通じ、街を繋ぐ、誇りに感じる大切なツールであることは変わらず、広報紙が果たす重責を感じたところです。
今回の受賞を励みに『りゅうほー』は、デジタル化が進む中で変化しつつも変わらない役割を担うため、龍ケ崎の歩み、一人ひとりの表情をこれからも記し続けます。
『りゅうほー』編集室一同